ご挨拶
自閉症をもつ方々へ、エビデンスに基づく療育を
私は、小児科医としてこれまで、多くの発達障害(自閉スペクトラム症、注意欠如多動症、学習障害)をもつお子さんの診断やご説明、地域療育・教育への引き継ぎという仕事に以前より取り組んでまいりました。しかし、適切な教育、療育がされない例、就労でつまづく方々、スキルや知識不足から思い悩む支援者も多く見てきました。
発達障害の方々に必要なのは、個人の認知の違いに合わせた教育・療育です。経験や慣習、思い込みによるものではなく、効果の実証されたエビデンス(証拠、根拠)に基づく、適切な教育や療育により成人期の最大限の自立が可能になります。
この法人の目的は、発達障害をもつ方々に対し、療育・教育・就労支援といったライフスタイルに応じた支援事業を行い、発達障害をもつ方々の地域での普通の暮らしを支えること。そして、エビデンス(証拠、根拠)に基づく、適切な療育支援を提供できる人材育成を目的としています。
エビデンスに基づく療育を実践できる人材を地域で育成
この法人では、科学的根拠に基づく教育・療育を実践できる人材を地域で育成します。 人材育成は、一朝一夕にできるものではありません。時間も、お金も掛かります。 そして何よりクオリティーコントロールが必要なのです。 しかし、未来の子供達の為に、一刻も早くEBPを提供できる人材の育成を、地域全体で取り組まなければなりません。 そして、育成した人材は地域医療において、自閉スペクトラム症を抱える方に、幼少期から、成人期まで切れ目のない真のサービスの提供へと繋がることになります。
※エビデンス。証拠、根拠を意味する言葉です。科学的に検証された研究結果に基づいて医療を行なうこと。
※EBP:エビデンス情報に基づく実践。
スタッフ紹介
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理事長 岡田 恭典
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副理事長 岡田 恭子(小児科医)
人として、支援者として、また小児科医として、子育て全般と自閉スペクトラム症をもつ方のために共に学び、歩んでいきたいと思います。