(公社)子どもの発達科学研究所・和久田学先生のセミナーを受講しました!

12月10日(土)、子どもたちを育て・教え導く全ての大人たちのためのセミナー「子育てを科学する!ってなんだんべ??? ~お父さん・お母さん・そして大人たちができること・PARTⅡ~」をSUN-Tatebayashiのメンバーで受講してきました。このセミナーは、自閉症勉強会in館林が主催で、講師は子どもの発達科学研究所主席研究員の和久田学先生でした。

講座の前半は「子どものこころの発達を支える~科学を切り口に考える~」というテーマで、最新の研究結果を基に、子どもたちの脳の働きや発達、こころの育ち、行動を変える(育てる)方法など、科学を切り口にわかりやすくご説明いただきました。加えて、発達障がいについても触れていただき、間違った理解は差別を生むこと、正しい理解がなければ正しい支援はできないことなどお話いただきました。

後半は、今年9月に行ってこられたアメリカ・ボストンの視察報告をしてくださいました。アメリカでは教育に関する法律「No Child Left Behind法」や日本のインクルーシブ教育のお手本となった「 Individuals with Disabilities Education Improvement Act of 2004(IDEA-2004)」に基づき、支援が必要な子どもが問題行動を起こす前に支援を受けられるシステムを、多くの画像資料を使って具体的に紹介してくださいました。その一つとして、すべての子どもに感覚的ニーズがあることを前提とした対応が柔軟に行われており、例えば、授業中に運動の気分転換ブレークが設定されていたり、バランスボールに座って授業を受けたりしている様子が紹介されました。そして、刺激を入れ続けることにより、却って集中力が増すといったことから、感覚ニーズに対応した様々なグッズをToy(おもちゃ)ではなくTool(道具)として子どもたちが使用している様子も紹介されました。また、問題行動への支援として、応用行動分析を基本とした1対1の対応や失敗をさせないエラーレスラーニングがなされているとのことでした。アメリカでは、こういった教育システムや教材が開発されているので、教師個人の力量で効果が左右されることがなく公平性が確保されていて、これは、教師にとってもストレスなく働くことができる環境となっているそうです。

和久田先生の講座は、科学的根拠に基づいたお話をわかりやすく教えていただけるので、毎回、本当に多くの学びを得ることができます。今回も大変勉強になりました。学んだことを生かしていけるよう、今後もスタッフ全員で取り組んでいきたいと思います。

2016年12月12日  カテゴリー: イベント・講演会

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